テクニック:ジャンプショット

ジャンプショットとは

現在、弓の多くのスキルは空中で使用できるようになっています。
地上でしか使えないスキルは攻撃スキルでは暴風の矢・アロープラッター、
そして召喚スキルのフェニックスです。

これら地上でしか使えないスキルを、
(擬似的に)空中で発動しているように見せかけるのがジャンプショットです。
4次職が実装されていなかった時期には必須とも言われていたテクニックで、
当時はジャンプショット(ジャンプ撃ち・撃ちジャンプなどとも)は弓・弩の必須教養でした。

一度はこの記事も完全にお蔵入りにしていたのですが、
暴風の矢やアロープラッターでジャンプショットを使える場面がありそうなことが分かったので、
古い記事を再利用して、ジャンプショットについて理解を深めてみようと思います。

ジャンプショットの仕組み

攻撃ボタンを押した後ほんの少しの間だけ、ジャンプ入力を受け付ける時間が存在します。
その間にジャンプボタンを押すことで、スキル発動中にジャンプが行えます。

ジャンプ入力タイミングの概念図 (図1:ジャンプ入力タイミングの概念図)

やり方としては、攻撃(スキル)ボタン→ジャンプボタンの順に短い間隔で押すのですが、
このタイミングを掴むのは環境によってはなかなか難しいです。
どちらかといえばキーボードでは成功しにくく、
ジョイパッドを利用している場合はそれなりにできるように感じます。
JoyToKeyの設定によっては100%ジャンプショットを成功させることもできるようですが、
地上撃ちとは別キー設定しないとならず、ボタンが足りないので私は設定していません。
(参考→コラム―ゲームパッドとJoyToKey

攻撃範囲ですが、暴風の矢は射出した瞬間にターゲットが決まり、
アロープラッターは矢が敵に当たった瞬間にダメージ判定が発生します。
ちなみに攻撃ボタンを押した瞬間にターゲットが決まるのがメイプルの基本システムで、
他のスキル使用時や他職の大部分のスキルにおいても同じです。

ジャンプショットあれこれ

ジャンプショットのいくつかのパターンを紹介します。
なお、旧スキルのアロードレインを使っているSSを使用していますが、
他のスキルでも基本的な使い方は同じになります(新仕様のSSを取り直す余裕がありませんでした)。

垂直ジャンプショット

垂直ジャンプショット
その場でジャンプショットする、一番基本的なものです。
地震で反撃してくるモンスター相手に使うと、地震を回避できます。
上のSSでは、リーリノフの地震攻撃をジャンプショットで回避しています。
有弾系の反撃も弾速や角度等によっては回避できますが、
素直に回避行動を取った方が楽かもしれません。

暴風の矢は使用中にジャンプができるので、わざわざジャンプショットを使う必要はありません。
アロープラッターでは一度キーを離してジャンプショットをすることになり、
手間が増える割に発動ディレイのせいであまり与ダメージを稼げません。
素直にジャンプで回避しておく方が楽かもしれません。

前進ジャンプショット

前進ジャンプショット
前進しながらジャンプショットをします。
とどめの場合、スキルを発動開始した瞬間に敵が死亡した扱いとなり、接触ダメージがなくなります。
ですので、とどめの前進ジャンプショットでは、敵と重なってもダメージを受けず、スムーズに進めます。
あまり敵と近すぎると、攻撃判定より先に接触してしまうので注意が必要です。

この前進ジャンプショットがもっとも活用できるのが、暴風の矢です。
RED改変以降の暴風の矢は、
・発動後一定時間移動不可の謎の硬直がある
・発動中移動速度100%固定
という、ボウマスターの機動力を損なうような不便な仕様があります。
ですが、暴風の矢で前進ジャンプショットをすると、移動160%・ジャンプ123%であれば、
空中で発動直後の硬直が解け、さらに地上に降りるまでは慣性のまま160%で移動し続けられます。
あくまで暴風の矢で容易に敵を処理でき、ジャンプショットの成功率が100%に近い場合に限りますが、
暴風の矢を撃ちっぱなしで移動するよりも、暴風の矢で前進ジャンプショットを繰り返す方が、
殲滅速度を増すことができます。

バックジャンプショット

バックジャンプショット
ジャンプショットの中で最もシビアな操作タイミングを要求されるテクニックです。
現状使いどころはほぼありません。
過去の遺物ですが、せっかくなので残しておきます。

成功すると、右にジャンプしながら左に向いて攻撃する、といったことができます。
上のSSの場合、右に方向キーを入れた状態から左にキーを入れ、
即座にジャンプショットをしています。
ノックバックが取れない敵や足の速い敵相手に距離をとりつつ攻撃したり、
敵を集めたりするときに使います。
上のSSのように段差移動もできますが、下ジャンプに比べると微調整は効きにくいです。

入力タイミングは下図の「左を向いたまま右に滑る」の間に攻撃キーを押し、
かつ「バックジャンプ撃ち可」の間にジャンプキーを押します。
バックジャンプショット入力タイミング
(図2:バックジャンプショット入力タイミング)
正確なフレーム数とか分からないので大雑把な図ですが。
(滑り時間は3〜4フレーム? 1フレームが30msのような気もするけれど、あくまで憶測で詳細不明。)

方向転換後、攻撃ボタンを押すタイミングが遅いと左に前進ジャンプショットしてしまいます。
また、「左を向いたまま右に滑る」の間は、右への慣性が徐々に落ちていますので、
ジャンプを押すタイミングが遅いと右への飛距離が落ちてしまいます。
この右への慣性は元々の移動速度が高いほど大きいため、
バックジャンプショットは移動速度が高い方がやりやすい(というか効果が分かりやすい)です。

アイゼンを履いていると滑る時間が短縮されてしまいますので、
無茶苦茶シビアなタイミングで操作しないとジャンプショットができません。
事実上バックジャンプショットができなくなると言ってもいいくらい厳しいです。

ジャンプフェニックス

フェニックスは通常地上でしか召喚できませんが、これもジャンプショットと同様の操作が可能です。
召喚の硬直中に慣性移動できるので、若干の時間短縮が期待できます。
狩りのテンポがちょっとだけ上がるかもしれません。

空中にアロープラッター設置

空中設置プラッター
上のSSは左側の足場からジャンプショットで飛び降りつつ、アロープラッターを設置したときのものです。
設置した位置から矢が発射され、攻撃判定もきちんとあるようなので、どこかで使えるかもしれません。