テクニック:時間短縮の小技

なぜ時間短縮が必要なの?

メイプルストーリーは2DアクションRPGです。
狩りやボス戦など、素早いプレイをすることで効率を高めることができます。
また、無駄を省き最適行動を取ることそものものを追求することで楽しめる、
いわゆる脳汁が出る人もいるでしょう。
これはタイムアタックの楽しみに通じるところがあると思っています。

かつて無数にあったメイプルストーリーのファンサイトには、
小技・テクニックと題して多くの時間短縮のプレイヤースキルが載せられていました。
これらは主にBigBang前のレベル上げが大変だった時期に、
少しでも経験値効率を高めたいという思いから生み出されたものだったと思います。

今となっては時代に必要とされなくなった感もあります。
しかし、私のように最適操作をすることそのものを楽しむ方にとって、参考になればと思い、
過去の記憶を掘り起こして小技をまとめておきたいと思います。
ちなみに、ジャンプショットも元々はそういった小技の一つです。
よろしければそちらもご覧ください。

なお、下記のようなテクニックを使わなくても手軽にプレイできるところも、
メイプルストーリーの良いところだと思います。
テクニックを使って効率を追求するもよし、気軽にさくっとプレイするもよし。
自分なりの楽しさを見つける一助となれば幸いです。

時間短縮の小技

目次

梯子・ロープで補助スキル硬直を減らす
スキルかけ直し時にジャンプをする
ジャンプしながら攻撃をする
暴風系列で撃ちながら移動する
ペットを活用する

梯子・ロープで補助スキル硬直を減らす

補助スキルの中には、使用時の硬直が長いものがあります。
ボウマスター系列でいえばブースター、シャープアイズ、メイプルヒーロー、アドバンストクイヴァーなど。
他職ではコンバットオーダー、ボイドエレメンタル(パラディン系列)、
ホーリーシンボル(ビショップ系列)、シャドーパートナー(冒険家盗賊系列)などが上げられます。
これらのスキルは、どうやらモーションごとの動作時間があらかじめ決められていて、
その時間が経過するまで次の操作を受け付けないようになっているようです。

さて、これらの動作時間は、梯子やロープにつかまった状態だと、
大半のスキルがおそらく同一の1秒未満の時間に短縮されます。
梯子つかまり状態のモーション時間指定がないからでしょう。
この梯子・ロープにつかまって補助スキルをかけることを、
以下「梯子スキルかけ」と呼ぶことにします。
(ちなみに一般的な用語ではありません。
かつては「梯子ホリシン」や「梯子シャドパ」のような表現でよく目にしていました)

梯子スキルかけを効率よく使うには

梯子スキルかけによる動作時間の短縮は、実のところ1秒にも満たない短い時間です。
わざわざ補助スキルをかけるためだけに梯子のところまで走っていって梯子につかまるのでは、
自分が操作できない時間を減らしてストレスを軽減するというメリットはありますが、
時間短縮目的としてはあまり有用だとは言えません。

※例外はビショップがヒール・ディスペルを連打している最中にホーリーシンボルをかける操作です。
ヒール・ディスペルの途切れる時間を短縮するという意味で、梯子ホリシンは有用でした。
現状ビショップの方がPTでどのようにスキルを運用しているのか知らないので、
古い情報かもしれません。

それではどうやって効率よく梯子スキルかけを使うかですが、
私は単純なことしか思いつきません。

梯子スキルかけの使い方

スキルの持続時間が短くなってきたときに、梯子移動をするついでに補助スキルのかけ直しを行う。
または、移動経路の途中にある梯子に短時間だけつかまりスキルをかける。

ボス戦では、ジャンプ1回で飛びつける位置に梯子があるような立ち位置をキープする。
もしくは梯子の真上に陣取り、下キー入力ですぐつかまり状態になれるようにしておく。

これにつきます。
ボウマスターではダブルジャンプで上移動ができるため梯子で移動する場面は少ないですが、
移動経路の途中にぶら下がっている梯子をちょっと利用することで、
快適なスキルのかけ直しができます。
ボス戦では、場所移動で回避できる強力な攻撃(カオスジャクムの火柱など)の回避のために、
何かあったらすぐ動ける状態でいることで生き延びられる場面もあります。

スキルかけ直し時にジャンプをする

梯子スキルかけを行うまでもない短い硬直時間を伴うスキルでも、
わずかとはいえ硬直時間が存在します。
ボウマスターではソウルアロー、イリュージョンステップなどが該当します。

また、スキルが切れてしまったのに遠くにある梯子まで行ってスキルをかけ直すのも、
敵が途中にいる場合は何だか無駄な行動に思えます。
こういったときに役に立つのが、補助スキルをかけ直すときにジャンプをするというものです。

スキルかけ直しジャンプ

移動方向にジャンプしながら補助スキルを使用する。

名前は今記事を書いているときに思いついた、なんのひねりもないものです。
これまた一般的な用語ではありません。

ジャンプ力次第ではありますが、ジャンプ123%あれば、
ソウルアローなどは着地までにスキル硬直時間の大半が終わります。
スキルによっては着地後わずかに動けない時間がありますが、
その場でスキルをかけ直した時に比べれば、ジャンプによりわずかながら飛距離を稼げています。

1回のスキルかけ直しジャンプではたいした距離を稼げはしませんが、1時間だとどうなるでしょう。
かけ直す補助スキルが多ければ、狩り場1周分くらいにはなるのではないでしょうか。

また、動くボスから逃げながら補助スキルをかけ直すときには、
わずかな飛距離でも効果的な場面は少なくありません。

このスキルかけ直しジャンプ、移動距離を稼ぐだけではなく、
プレイヤーが操作できない硬直時間をジャンプによって誤魔化す効果もあります。
操作できない時間を体感的に短縮し、よりスムーズに狩りを行うことができるのです。

応用として、段差から飛び降りるときに硬直の長い補助スキルをかけ直す、
という操作もあります。
普通のジャンプより滞空時間が長くなるので、硬直の長さを上手く吸収してくれます。

私は上述した梯子スキルかけとこのスキルかけ直しジャンプを多用するので、
棒立ちで補助スキルをかけることは、アイテムを拾わない雑魚乱獲ではほとんどありません。
アイテムを拾うときはペットを活用しています。
ボス戦でも、ダブルジャンプで距離を取ってからスキルをかけ直すこともありますが、
特に硬直時間の短いスキルではスキルかけ直しジャンプの方を主に使っています。

ジャンプしながら攻撃をする

かつて弓使いは地上でしか攻撃できなかったので、ジャンプショットというテクニックが発達しました。
空中で攻撃ができるようになった今、見習うべきは投げ賊のテクニックだと思います。
4次職が未実装だった時代、攻撃速度が速く、移動・ジャンプ力も高かった投げ賊が、
高い効率を出せていたその理由といっても過言ではないでしょう。

ジャンプ攻撃

高いジャンプ力により攻撃が着地までに終わるような状態で、ジャンプしながら攻撃する。

敵との距離を縮めたいとき、あるいは確殺できることが分かっているときは、前進ジャンプ攻撃。

敵と距離を取りつつ攻撃したいときは、後ろにジャンプしつつ振り向いて攻撃。

弓系列が狩りで主に使う攻撃スキルは3次までは範囲攻撃スキルが中心となりますので、
距離を縮めたいときに使う場面が最も多いと思います。
距離を取りたいときはリトリートショットもありますから、上手く使い分けるといいでしょう。

真価を発揮するのは、ジャンプ力が高くなってからです。
おそらく多くの方が4次転職後装備が揃い始めてから、ジャンプ力が上がってくることでしょう。
4次スキルのアンカウンタブルアローは高い攻撃力を持っているので、
ジャンプ接近しながらアンカウンタブルアローを使うことで、敵をざくざく狩ることができるでしょう。
単体を撃破しながら移動するような場合は、暴風移動撃ちと使い分けましょう。

暴風系列で撃ちながら移動する

ボウマスターの暴風の矢に始まった速射系のスキルは、今では数多く存在しています。
ここで暴風系列として取り上げるのは、初弾発射までの時間が短く、中断後すぐ動けるスキルです。
暴風系スキルは、大きく3つの系列に分けることができると思います。

・攻撃中移動不可:天空の歌(ウインドシューター)など
・攻撃中移動可、ただし制約あり:暴風の矢(ボウマスター)
・攻撃中移動可能:ワイルドバルカン(ワイルドハンター)

ワイルドハンターは特殊なので自由に攻撃しながら移動できますが、
その他の職業の暴風系スキルは、大半が攻撃中移動不可となっています。
暴風の矢は攻撃中移動可能ではありますが、発動時に硬直があり、
更に移動速度が100%固定になってしまうという制約があります。

雑魚が硬くなった現在、暴風系1発で乱獲できるにはそれなりの火力が必要となりましたが、
それでも暴風系で乱獲したい場面はあります。
その度に移動する→攻撃して立ち止まる→移動するを繰り返すと、
狩りのリズムが悪くなります。

そんなとき、スキルキーを押しっぱなしにするのではなく、細切れに連打することで、
ほとんど移動速度を落とすことなく攻撃しながら移動することができます。

暴風系列で移動撃ち

スキルキーを短く連打することで移動しながら攻撃できる。

そのままですね。
スキルの使い方としては有名なので、とっくにご存じの方もおられるのではないでしょうか。

仕組みとしては、おそらくの話になるのですが、
メイプルでは止まる処理が進行方向の速度の減少によるようです。
現実で例えるなら動摩擦力でしょうか。
ショーワの銭湯内だと時間と共に速度が減少していくのがよく分かります。
暴風系スキルの1、2発打つ程度の間に減少する速度は小さいので、
攻撃を止めるとすぐに方向キー入力が復活して、速度が元に戻ります。
そこでまた1、2発攻撃して止める、を繰り返すことで、
ほぼ慣性移動に近い速度で移動しながら攻撃することが可能になるのです。

ペットを活用する

アイテム収集機能付きのペットを使っておられる方は少なくないでしょう。
かく言う私も、アバターやキューブなどに現金投入はほとんどしませんが、
ペットだけは無期限化させて連れ歩いています。
特に効率化の観点から見たペットの利点は、
自分が拾うより遙かに効率よくアイテムを拾ってくれること、
回復薬を自動使用させることで自分は攻撃キーから手を離さなくてすむこと、
などが挙げられると思います。

さて、これらの言わずもがなの利点以外にも、細かなところでペットは役に立ってくれます。

スキルかけ直し中にアイテムを拾わせる

その場で動かずスキルをかけ直している間に、周囲(特に後ろ)にあるアイテムを拾わせる。

壁際のアイテムを拾いに行かせる

自分は壁から少し離れたところで待機しておいて、壁際のアイテムを拾わせる。
拾ったのを確認したら自分はすぐさま移動を開始する。

まず1つ目は、スキルのかけ直し中に自分が動けないのを利用して、
ペットにアイテムを拾ってきてもらうというものです。
ペットが拾いに行っている間に、
硬直の長いスキルや、複数のスキルを一度にかけ直しておくといいでしょう。

2つ目は、自分は壁際まで拾いに行かず、少し手前で待機しておいて、
アイテムをペットに拾ってきてもらうというものです。
1個や2個のアイテムであれば自分で2段ジャンプで飛び込んで拾った方が早いですが、
壁際に溜まった敵から大量にドロップしたアイテムがあるときなど、
ペットに任せた方が早い場合、ペットが拾う範囲まで近寄って待機します。
ペットがごっそりアイテムを拾ってくれたら、2段ジャンプですぐに離脱するというものです。

いずれの場合も、ペットの移動速度、すなわちキャラクターの移動速度が大きいほど効果的です。
せっかくのペットです、マスターの狩りを100%サポートしてもらいましょう。