狩人の宿

ボウマスターの特徴

ボウマスターってどんな職業?

メイプルストーリーには大きく分けて、
『戦士』『弓使い』『魔法使い』『盗賊』『海賊』
の5つの職業があります。
その中でボウマスターは『弓使い』に属しており、名前の通り弓を使って戦います。

まずは冒険家の初心者としてメイプルアイランドに降り立ち、
ビクトリアアイランドでヘネシスの転職官『ヘレナ』に導かれ1次職アーチャーに転職した時から、
ボウマスターへの道が始まります。

2次職ハンター、3次職レンジャーを経て、4次職のボウマスターと転職していき、
Lv200になると追加スキルの習得や既存スキルの強化ができる5次のボウマスターになることができます。

数々のアップデートでボウマスターが初出の特徴的なスキルは他職に流出してしまっています。
しかし、速射スキル「暴風の矢」を主軸とする対単体ボス戦闘と、
威力・範囲がまずまずの「アンカウンタブルアロー」による対複数雑魚狩りを比較的シンプルな操作性で両立しており、
多くの職業の中でも場面を問わず扱いやすい職業だと言えるでしょう。

ボウマスターの長所

先述したとおり没個性化が進んではいますが、まずはプラスの面から。

1.対単体・対複数共に遠距離からの攻撃ができる

ボウマスターの攻撃スキルはほぼ全てが長い横方向の射程距離を持ちます。
1次スキル「アーチャーマスタリー」の習得で、基本の攻撃範囲は横に420px分となります。
固有の攻撃範囲を持つスキルもあり、
4次スキル「暴風の矢」、「アンカウンタブルアロー」は450pxまで届きます。
斜めに矢を放つ3次スキルのアロープラッターではより遠くの敵を攻撃することができます。

敵次第ですが、反撃範囲外から一方的に攻撃することも可能です。
更に長射程を誇る職業も多くなってきましたが、攻撃の速度と範囲のバランスが良く、
操作は手軽な部類に入ると思われます。

なお、かつては地上でしか攻撃できないという制限がありましたが、
現在は一部のスキルを除き空中でも攻撃できます。
詳細は欠点の項目にて。

2.移動性能は良い部類に入る

鈍足だった弓使いも今や昔。
魔法使いを除いてほぼ全職標準装備となった2段ジャンプですが、
ボウマスターの「ダブルジャンプ」は横移動速度が速いだけでなく、
上方向へのジャンプも可能なため狩り場を飛び回れます。
3次スキル「シュタイクアイゼン」も、やや狙って使いにくい感はありますが、
移動の補助をしてくれます。
「ロープコネクト」のために貴重な5次スキルコア枠を消費する必要があまりないのが利点です。

3.補助スキルシャープアイズが使える

4次スキルのシャープアイズは、クリティカルを強化するグループ対象の補助スキルです。
冒険家以外にもシャープアイズをもつ弓使いはいますが、
ハイパースキルで強化されたシャープアイズが使えるのはボウマスター(とクロスボウマスター)だけです。
ハイパースキルで強化してクリティカル率+25%、クリティカルダメージ+15%になり、
自身のクリティカル率が高ければ高いほど一時的にクリティカルダメージを増加させられる5次スキル「クリティカルリインフォース」とのシナジーも良好です。

ボウマスターの欠点

さて、ボウマスターのマイナス面について、具体的に挙げてみます。

1.耐久力が低い

Lv200での素のHPは5000程度です。
自身のスキルやリンクスキル、性向の意思の補正などで増加させることはできますが、
それでもHPの低さはつらいものがあります。
装備が整ってくるとスターフォースなどでのHP補正が積もっていきHPにも余裕が出てくるのですが、
1stキャラの育成だと140~200過ぎまでHPの低さが厳しいと予想されます。

回避確率を高めるスキルが3次「ダッジ」・4次「イリュージョンステップ」と2つありはしますが、
確率発動スキルを過信はできません。
「イリュージョンステップ」には被ダメージを最大20%軽減してくれる効果がありますが、
軽減率は高くはないので回復を怠ると死にやすいです。
高レベル狩場では装備等によりますが2発攻撃を受ければお墓が降ってきます。
もっとも、最近の高レベルボスはHP1攻撃や割合ダメージなどが多いので、
職ごとの格差はあまりないと言ってもいいかもしれません。

また、元々の防御力は中程度なのですが、
3次スキルの「エクストリームアーチェリー(弓)」により防御力が25%減少します。
このスキルは最大で物理攻撃力を40、
最終ダメージを30%増加させる強力な火力向上効果を持つのですが、
それと引き換えに敵から受けるダメージが増加してしまいます。
幸い、エクストリームアーチェリーはオンオフスキルなので、
耐久力が必要な場面ではオフにすることができますが、
代わりに火力上昇効果が得られなくなってしまいます。

2.反射に弱い

一部の強敵はこちらの攻撃を反射するバフスキルを使います。
効果時間中に攻撃すると敵によって異なる固定値乱数ダメージを受けるのですが、
速射系スキルでは一発一発全てが反射の対象となります。
そのため、一瞬で連続して反射ダメージを受け、即死する危険性が高いです。
ボウマスターの主力単体スキルは速射系スキルですので、反射を使う敵は苦手です。

3.ダメージが安定しない

弓は基本熟練度が全武器中最低クラスの15%に設定されているので、ダメージ幅が大きいです。
この欠点を補うため、4次実装時には弓・弩だけに熟練度が+70%されるスキルが設定されましたが、
度重なる改変で他職も同様のスキルを覚えられるようになってしまいました。
おかげで相対的に平均ダメージが低くなりがちです。

ダメージ幅という観点からすると、クリティカル前提のダメージバランス調整がされていることも、
ダメージのムラに繋がります。
非クリティカル時の最小値はクリティカル時の最大値の半分以下になります。
更に10回に1回ダメージが増える「モータルブロー」、
一定頻度で敵の防御率に比例してダメージが増加する「アーマーピアシング」があるため、
ダメージは滅茶苦茶ばらつきます。

幸い、3次以降の単体攻撃は高速で攻撃する「アロープラッター」や「暴風の矢」が中心になるので、
対単体の安定性についてはあまり気にする必要はありません。
雑魚相手では、クリティカル率100%に到達すればそれなりにダメージが安定するので、
ダメージのムラはあまり気にしなくてすむようになりますが、
逆に言うとクリティカル率100%が前提とされるとも言えます。

4.スキルの多様性がない

吹き飛ばし・引き寄せなどのスキルや、ターゲットを移すスキルがなく、
敵を集められません。
また、下方への攻撃手段もないに等しいです。
これらはかつてのボウマスターにはあったのですが、改変で失われてしまいました。

それでいて無敵スキル、固有のバインドスキルがあるわけでもないので、
エンドコンテンツのボス戦闘を考えると他職に比べて不利な立ち位置にあるのは否めません。

5.速射スキルは重い

ボウマスターのコンセプトでもある素早い攻撃。
単体相手のメインスキルとなる暴風の矢は分間500発のペースです。
これに、確率で発動する2つのスキル、
「アドバンスファイナルアタック」(70%の確率で210%の攻撃;Lv30)と、
「魔法の矢」(60%の確率で260%の攻撃;クイヴァーカートリッジLv10)、
更に設置「アロープラッター」の攻撃(分間400発)、
それに5次スキルの「アローレイン」「残影の矢」「ガイデッドアロー」の攻撃が加わり、
凄まじいヒット数になります。
4次時点の暴風の矢+アドバンスファイナルアタック+魔法の矢固定+設置アロープラッターだけの攻撃数の期待値で、
秒間30.5回、分間では1830回となります。
5次ではこれ以上のヒット数とエフェクトがパソコンに負荷をかけます。
アロープラッターでは弾道を演算しているので、なおのこと重くなります。

最たるものが「アローレイン」で、一番ひどいのが対ジャクム戦なのですが、
9つの攻撃判定が同時に9体の敵(本体+腕8本)に5回攻撃を行うため、
1回の攻撃だけで9×9×5=405HITするものが2.5秒中に4回発生します。
あまりのヒット数の多さゆえに環境によってはサーバーから弾かれてしまうほどです。

6.坂や段差で矢が届かない場合がある

他の有弾系遠距離攻撃をもつ職業もそうですが、
攻撃が地形の影響を受けやすいです。
ちょっとした段差のせいで敵に当たらないことが多々あります。
地形を無視できるのは4次「アンカウンタブルアロー」とハイパースキルの「ウィンドオブフレイ」くらいで、
3次までは足場の状態を把握しながら立ち回る必要があります。

ボウマスターのすゝめ

アップデートを重ねるうちに職ごとの個性がなくなっていきます。
かつての便利だった補助スキルがなくなり、
一番の売りの高速攻撃も今やボウマスターだけのものではありません。

それでも私はこう言いたいのです。

ボウマスターを楽しみませんか?

他の職業と比較して、金銭効率・経験値効率・火力・機動力が飛び抜けて高いわけではないので、
最強になりたい、という場合には他所をあたってください。
それでもボウマスターを目指したいという方は、ぜひヘネシスへ向かってください。
自分なりの楽しさを見つけることが出来るでしょう。